第19回目のSpotlightは青森県八戸市にある向陵高校の「バトン部」です。個人演技や団体演技などがありますが、大人数でのダイナミックな団体演技は最高の魅力。しかし、向陵高校バトン部の部員は4人。一人一人の演技・個性が際立つ部活動として、己を磨き上げている高校生を紹介します。
Activity>>少人数を武器にする練習風景
バトントワーリングって?
棒状の種具〈バトン〉を回転させる〈トワーリング〉という意味を持ち、音楽に合わせてバトン操作と体の動きを組み合わせる、芸術性の高いスポーツとして発展を重ねています。バトンを空中に投げる技や、体の近くでバトンを回転させる技などで、その技の難易度や芸術としての美しさを競い合う、文化とスポーツの両面を持つ競技です。
Interview>>部長×顧問の先生
金澤:小学4年生からバトンをやっていて一度辞めたのですが、やっぱり自分が一番芽を出して花を咲かせることができるのはバトンだなと思って向陵高校バトン部に入りました。
―部活を通して学んだことは?
金澤:それまでは小学校で習ったような“なんとなくの挨拶”しか分からなかったのですが、バトン部に入って、人としての礼儀作法を学ぶことができました。
佐藤:顧問としては今後バトンから一歩離れたときに人とのコミュニケーションや、自分を発信するということにも繋がって欲しいなと思っています。私に言われてやるんじゃなくて、自然に身に付くくらいまで意識を高めてやって欲しいですね。
―佐藤先生から見て金澤さんはどんな部長ですか?
佐藤:「私は人の上に立てる存在じゃない」といつも言うんですけど、全然そんなことなくて。ダメなところはダメって言うし、上手くいったところは上手くいったとちゃんと仲間に伝えられていると思いますね。
金澤:やっぱり自信がないというのもあるんですけど、今までいろいろな先輩を見てきて、この先輩たち全員の力が集まった存在になりたいなと思うんです。だけど足りないところの数ばかり数えてしまって……。グイグイ引っ張っていくのが苦手なら、みんなの背中を押しながら「みんなで行こうよ」っていうふうになっていこうと頑張っています。
―金澤さんから見て佐藤先生はどんな人ですか?
金澤:隠れ熱血キャラ(笑)。いつもニコニコしているんですけど、バトンになるとすごく熱が入るのでこっちも燃えてきます。一人一人のことを分かろうとしてくれるし、自分の中に秘めた言いづらいこととかにも手を差し伸べてくれて。すごく話しやすいし、すごく温かい先生だなと思います。
―今後のバトン部に期待することは?
佐藤:遊びたいという気持ちも我慢して毎日一生懸命練習しているんです。だけどそれは今しかできないことなので、自分の好きなことをとことんやって欲しいです。全て結果にこだわらず、目標に向かって努力できる子たちになって欲しいなと思います。
金澤:私はやっぱりどこかで結果にこだわってしまう部分があるのですが、上手くいかずに立ち直れなくなるよりかは、結果にこだわりつつもどこかで気持ちを切り換えたり、そういう気持ちも大事だなというふうに思っています。
Report>>バトン部に欠かせない3つのもの
Message>>バトン部員が今伝えたいこと
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