お笑いコンビAマッソのネタづくり担当、加納愛子の初小説集『これはちゃうか』が11月23日(水)に発売される。
本作は文芸誌「文藝」に掲載した4篇に、書下ろしを2篇加えた、全6篇の短編小説集。「文藝」掲載作品には、「さすがオチがすごい」「抜群に心地よい気持ち悪さ」「“今”を感じる距離感」「最高のフレーズにマーカー引きまくった」と熱のこもった感想が寄せられ、今回の刊行が持ち望まれていた。
初エッセイ集『イルカも泳ぐわい。』では類稀なる文才を現し、発売即日重版、その後も版を重ねた。つねに時代の最先端で笑いをつくり続ける著者が、文章のみで立ち上げるフィクションに一体どう挑むのか、ご注目いただきたい。
本書の刊行にあたり、多岐にわたる分野で活躍する、ロックバンドOKAMOTO’Sのハマ・オカモト、『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川賞を受賞した作家の高瀬隼子が推薦の言葉を寄せている。
また、加納本人は、「元気がないときに手に取ったり、共感や救いを求めたりしないで、元気があるときに余力で、クッキーこぼしながら読んでほしい」と、脱力感あふれる意気込みを見せている。
刊行時にはイベントが複数予定されており、詳細は近日情報解禁予定だ。
■内容紹介
Aマッソ加納、初の小説集! 終わりのないおしゃべり、奇想天外な町、日常から一歩はみ出したホラー、変化球のハートウォーミング――“意味”も“救い”も“共感”もあるやらないのやら、全6篇の陽気な作品集。
・収録作品(初出掲載誌)
「了見の餅」……同じアパートに住む友人が元気ないっぽい ※書き下ろし
「イトコ」……イトコという存在の不思議についてバズり記事書きたい (「文藝」2021年春季号)
「最終日」……美術展の最終日に駆け込んでマウントとってくる奴 (「文藝」2021年夏季号)
「宵」……映画研究会の言い伝え、〆切間近になると現れる怪奇 (「文藝」2021年秋季号)
「ファシマーラの女」……駅がいっぱい生えてくる変な町で (「文藝」2021年冬季号)
「カーテンの頃」……失った両親の友人“にしもん”と二人暮らし ※書き下ろし
■著者略歴
加納愛子(かのう・あいこ)
1989年、大阪府生まれ。2010年に幼馴染の村上愛とお笑いコンビ「Aマッソ」を結成。Aマッソのネタ作りを担当。2022年に開催されたAマッソ第9回単独ライブ「与、坐さうず」では初の3都市ツアーを完走。「THE W 2021」準優勝。
「Webちくま」にてエッセイ『何言うてんねん』、「小説新潮」にてエッセイ『行儀は悪いが天気は良い』連載中。初の著書エッセイ『イルカも泳ぐわい。』は発売即日重版、現在もロングセラーとなっている。「ベスト・エッセイ2022」には、「オール讀物」2021年5月号で発表した自身の作品「大人への扉を開けたのは」が選出。「文學界」2022年3月号では初の中編小説『黄色いか黄色くないか』を発表。2022年7月に放送されたNHK「お笑いインスパイアドラマ ラフな生活のススメ」では初のドラマ脚本を手がけた。
【書誌情報】
書名:これはちゃうか
著者:加納愛子
仕様:四六判上製/192ページ
発売予定日:2022年11月23日(水)
税込予価1,540円(本体1,400円)
ISBN:978-4-309-03081-4
装画:HOHOEMI
装丁:森敬太(合同会社 飛ぶ教室)
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309030814/