高校生が参加するコンテストを紹介する本企画。
今回は、大阪市立高校の秋本先生が主催する、朗読の練習試合「秋本杯」をご紹介します。
大阪、兵庫、奈良の朗読を頑張る高校生が集合!
他校の生徒と切磋琢磨する大規模な練習試合
大阪市立高校の秋本先生が主催する練習試合“秋本杯”。放送部や朗読研究部など、“朗読”を舞台に頑張る高校生が集い、今回は大阪府、兵庫県、奈良県から計13校が参加しました。各自1分50秒という持ち時間で、自身が選んだ作品の抽出箇所の朗読を行い、参加校の顧問の先生によって審査が行われます。発表した生徒には、審査員の先生と聴いている生徒全員からコメントが送られるため、参加した高校生にとっては、さまざまな人の意見を聞ける貴重な機会となっています。
また、卒業生による朗読大会や、合同練習会も同時開催。卒業生と現役高校生、現役高校生と現役高校生、更には顧問の先生同士の交流も盛んに行われ、意見交換の場としても活用されています。
出場者の声
大阪市立高等学校 福澤さん(2年)
箕面自由学園高等学校(大阪府) 後藤くん(2年)
大阪市立南高等学校 乾さん(3年)
浪速高等学校(大阪府) 佐川くん(3年)
帝塚山高等学校(奈良県) 加藤さん(2年)
帝塚山学院高等学校 梶本さん(3年)
主催者の声
第1回大会も昨年の3月下旬に開催したんですけど、新入部員が入ってくる前に、先輩として朗読をレベルアップできるよう、始めた企画です。レベルアップには、人前で緊張感を持って作品を読むことが一番なんです。1回のコンテストに出場すれば、大勢の前で、ものすごいプレッシャーの中で読むことになるので、絶対にレベルアップします。でも、この3月下旬にはプレッシャーがかかるような公的な大会がないので、ないなら作ろうと思って作ったのが、第1回秋本杯でした。参加してくださった学校の先生方から“また開催してください”という要望があり、第2回大会の開催も決めました。
―第2回大会で新たにチャレンジしたことは?
現役時代に朗読を頑張っていた卒業生による「卒業生大会」を設けました。“高校生の今で終わりじゃないんだよ”ということと、“今、頑張っていたらこういうこともできるんだよ”ということを伝えたくて。こういったところで先輩と後輩としての繋がり“縦の繋がり”を増やしてほしいと思いました。
―第3回大会開催への意欲は?
今回の出場者にアンケートを取った結果、“他府県の放送部と交流できてよかった”、“OB・OG・他校の先生たちから、いろいろな意見を聞けてよかった”、“来年も是非開催してもらいたい”という声が多かったので、是非開催したいと思っています。他校との交流で、参加者はそれぞれ刺激を受けることになりますし、自分の学校だけでは得られない貴重な情報共有の場にもなると思うんです。だから他の地域でもこういうことをやったら良いと思いますね。