約3mの超巨大「湯婆婆と銭婆の”開運・恋愛”おみくじ」や東京会場初お披露目の鈴木敏夫氏直筆の書やイラストなどが集結
本展覧会は、国内外問わず多くのファンを持ち、愛され続けるジブリ作品を手掛けてきた、スタジオジブリの敏腕プロデューサー鈴木敏夫氏の“言葉”に注目したもので、会場には鈴木氏が書き下ろした書やイラストをはじめ、東京会場で初お披露目となる新展示「湯婆婆と銭婆の”開運・恋愛”おみくじ」や映画『千と千尋の神隠し』に登場する「油屋」の巨大立体模型などが登場します。さらに、会場となる神田明神とスタジオジブリがコラボレーションした授与品が登場するとともに、オリジナルメニューや会場限定グッズの販売も行います。
■「鈴木敏夫とジブリ展」とは
「鈴木敏夫とジブリ展」は、国内外問わず多くのファンを持ち愛され続けるジブリ作品を手掛けてきた、スタジオジブリの敏腕プロデューサー鈴木敏夫氏の“言葉”に注目した展覧会です。一昨年の広島(筆の里工房)を皮切りに、昨年、名古屋(松坂屋美術館)と、金沢(金沢21世紀美術館)で開催され、好評を博した「スタジオジブリ 鈴木敏夫 言葉の魔法展」を元に、さらにジブリの魅力を詰め込みバージョンアップしました。
作品の世界観をより多くの人に伝えるため、監督の意図を汲み作品と真摯に向き合うことで、その本質を「言葉」にして伝えてきた鈴木敏夫氏。その力強い“言葉”を見ただけで、きっと誰しも心に残る名場面を鮮明に思い出すとともに、ジブリの世界観に強く引き込まれるでしょう。高畑勲、宮崎駿両氏と出会って40年、「風の谷のナウシカ」や「千と千尋の神隠し」、そして「風立ちぬ」、「かぐや姫の物語」まで、ジブリはどこから始まりどこへ向かうのか。展示では、鈴木氏による書やジブリ作品の資料を用いて、鈴木敏夫氏の「原点」から「今」を紹介することで、スタジオジブリの秘密に迫ります。
■ 新展示初公開!湯婆婆と銭婆が人生&恋愛の悩みに助言をくれる”開運・恋愛”おみくじが登場!
東京会場で初お披露目となる新展示は、湯婆婆と銭婆が様々なお悩みにアドバイスをする、「湯婆婆と銭婆の”開運・恋愛”おみくじ」です。湯婆婆は“恋愛”について、銭婆は“開運”について、ありがたいお言葉を授けてくれます。湯婆婆と銭婆それぞれの口の中に手を入れて番号が書かれたお札を引き、その番号が書かれた薬棚から、おみくじを取り出す仕組みです。おみくじの種類は、“恋愛”、“開運”共に13種類の計26種類。おみくじには、鈴木氏が書き下ろした言葉と、それにまつわる鈴木氏からの解説つきで、鈴木氏からのメッセージとしても持ち帰れるようになっています。高さ3メートルにも及ぶ、超巨大「湯婆婆と銭婆の”開運・恋愛”おみくじ」の迫力を、是非会場でご体感ください。鈴木敏夫の言葉の魔法は、あなたの心にも響くでしょうか?
「鈴木敏夫とジブリ展」クリエイエティブディレクターからのメッセージ
いまの時代、男女にかかわらず人は生きることに困っている。ぼくも例外じゃない。誰でも人から言葉をもらって背中を押してもらいたい時があると思う。今回この新展示を作りながらずっと考えていたのは、観にきて下った皆様にジブリ鈴木さんの生きる言葉や思想の数々をどう伝えられるか。映画『千と千尋の神隠し』に登場して言葉を奪い人の生き様を問う、今回展示の目玉である湯婆婆と銭婆の恋愛・開運おみくじをひいてもらって、そこに込められた鈴木さんの言葉から元気を受け取り、笑顔になって帰っていただけたら、これほどうれしいことはありません。
■ 展示内容(一部)
<少年期~青年期 鈴木敏夫になるまで>
終戦から3年が経った1948年の夏に誕生。
愛知県名古屋市で、既製服の製造販売業を営む父の元で生まれ育ちました。自宅は、父親の仕事場も兼ねていたため、母親や従業員も10人ほどと一緒に生活を共にし、鈴木氏も物心ついたときから仕事を手伝っていました。小学生時代は、公園で仲間たちと活発に遊びまわる一方、漫画と小説、映画の魅力に夢中に。鈴木氏の想像力は、戦後の大衆文化の中で育まれていきました。
<自分のためでなく他人のために>
鈴木氏はよく、「制約がある中でやったほうがいい仕事ができる」と言います。「作る人が自由に好きなものを作っても、なかなかいい作品はできない。むしろ、ある制約をかけられて、それを克服しながら作ると、いいものができるんです。」と。古くから、芸術家は注文主(パトロン)の依頼に応じて作品を作ってきました。その意味では、プロデューサーである鈴木氏と、監督である高畑勲氏・宮崎駿氏らは、パトロンと芸術家の関係に似ています。一方、「書」に向かうとき、鈴木氏は自らの立場を逆転させます。「自分の気が向くままに書いていると、どうしても好きな文字だけしか書かない。ところが、注文されると、普段はあまり書かない字に取り組むことになる。おかげでずいぶん勉強させてもらいました。」制約があったほうがいい仕事ができる──両方の立場を知る鈴木ならではの至言といえるでしょう。
<ジブリにまつわるエトセトラ>
鈴木氏は、『風の谷のナウシカ』(1984年)以来、アニメージュ編集部に在籍しながら、ジブリ作品の制作に携わってきましたが、1989年の『魔女の宅急便』を機に、徳間書店を退社し、本格的に宣伝とプロデューサーとして仕事を開始します。自ら「ぼくは編集者型の映画プロデューサー」と言うように、「言葉」を武器に作家である監督の話を聞き、作品を理解し、観客との架け橋を作っていきます。映画の題字や、キャッチコピー、ボディコピーなど、これまで鈴木が書いてきた資料を通して、彼が「言葉」を紡ぎだすプロセスや、プロデューサーとしての「表現」を紹介します。
■ 東都のれん会期間限定商品
東都のれん会は「三代、百年、同業で継続し、現在も盛業。」の江戸の昔から明治初年にかけて創業された老舗の集まりです。「鈴木敏夫とジブリ展」が、歴史ある神田明神にて開催されることを記念して、長く愛されてきた逸品にデザインを施した期間限定商品が実現しました。これらの商品は、それぞれ商品企画に携わった東都のれん会加盟店の店頭に加えて、EDOCCO SHOP –IKI IKI- <文化交流館1階>でも発売されます。
<商品(一部)>
A: 宮本卯之助商店「祭禮うちわ」600円(税別)、「扇子」2,000円(税別)
B: 榛原「御朱印帳」2,500円(税別)
C: 山本海苔店「海苔ちっぷす」(うめの味/ごまの味)各600円(税別)
D: 竺仙「ふきん」(2種)各1,200円(税別)
E: 榮太樓總本鋪「八百万の飴々」500円(税別)、「ひとくち煉羊羹」(3本入)800円(税別)
※ 写真は、発表済期間限定商品の一部をご紹介したものです。今後もラインナップの追加が予定されています。
※ ※限定数での生産となります。売り切れの場合がございますので、ご了承ください。
■「神田祭開催に伴う入口変更のお知らせ」
5月11日(土)、12日(日)におきましては、神田祭の開催に伴い、会場への入場口が変更となります。両日に限り、宮本公園からの入場とさせていただき、神田明神内資料館からの入場とさせていただきます。入場ルートが複雑になりますので、会場周辺のスタッフの指示に従い、ご入場ください。また、12日は、神輿宮入に伴い、会場周辺が混雑しますので車椅子やお身体の不自由な方の入場が出来ません。12日のご来場を避けていただき、お早目のご来場をお願い致します。
■ 一般来場者撮影可能展示
本展覧会では、一般来場者が写真撮影可能な展示を以下4つ設けております。
※尚、混雑時には安全確保のため写真撮影の制限等を行う場合があります。
■ 鈴木敏夫氏プロフィール
1948年、名古屋市生まれ。
慶応義塾大学文学部卒業後、徳間書店入社。『週刊アサヒ芸能』を経て、『アニメージュ』の創刊に参加。副編集長、編集長を務めるかたわら、「風の谷のナウシカ」「火垂るの墓」「となりのトトロ」などの高畑勲・宮崎駿作品の製作に関わる。1985年にスタジオジブリの設立に参加、1989年からスタジオジブリ専従。以後ほぼすべての劇場作品のプロデュース。現在、スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。著書に『仕事道楽 新版 スタジオジブリの現場』(岩波新書)、『ジブリの哲学―変わるものと変わらないもの―』(岩波書店)、『風に吹かれて』(中央公論新社/中公文庫)、『ジブリの仲間たち』(新潮新書)、『ジブリの文学』(岩波書店)、『人生は単なる空騒ぎ―言葉の魔法―』(KADOKAWA)、『禅とジブリ』(淡交社)、『南の国のカンヤダ』(小学館)などがある。
■ 開催概要
会場 : 神田明神 文化交流館「EDOCCO」内 神田明神ホール <御茶ノ水駅 徒歩5分/秋葉原駅 徒歩7分>
会期 : 2019年4月20日(土) ~ 5月12日(日) ※計23日間、会期中無休
時間 : 10:00 ~ 18:00 (最終入場 17:30) ※営業時間は今後変更になる可能性がございます。
主催 : 乃村工藝社、ローソンエンタテインメント
協賛 : パルグループホールディングス、日清製粉グループ
特別協力 : スタジオジブリ
企画協力 : 博報堂DYメディアパートナーズ、ムービック・プロモートサービス
展示協力 : ア・ファクトリー
協力 : 第一興商、江戸総鎮守 神田明神
入場料 : 当日券: 大人1,300円、中高生800円、小学生600円
お問い合わせ : ghibli-suzuki@nomura-g.jp (一般問い合わせ用窓口)
公式アカウント: (Twitter)https://twitter.com/ghibli_suzuki
(Instagram)https://www.instagram.com/ghibli_suzuki/