SNSを中心に話題の音楽ユニット・ペルピンズにインタビュー！「RIOSKEがガンダムだとしたら、僕がそのガンダムを操縦するパイロット（KAZ）」

SNSの総フォロワー100万人以上、動画の総再生回数は7億回超えと、SNSで度々話題になる音楽ユニット・ペルピンズ。今回は、Z世代を中心に支持されている彼らにインタビューを実施。動画撮影の裏話をはじめ、音楽活動におけるルーツ、ペルピンズとしての今後の展望などを聞きました。

ペルピンズ
ペルー×日本のハーフRIOSKE、フィリピン×日本のハーフKAZから成る2人組音楽ユニット。グループ名の由来は、“ペル“ーとフィリ“ピン”から。RIOSKEの圧倒的な歌唱力とKAZのディレクション能力でTikTokなどのSNSを中心に総合的な音楽活動を展開。モットーはSNS界最高の音楽を届けること。

ペルピンズ結成のきっかけを教えてください。

KAZ：僕がもともとRIOSKEの歌声がめちゃくちゃ好きでファンでもあったので、RIOSKEの歌を伝えたいと思い、みんなに知ってもらうための企画を考え始めて。音楽の好みが一緒なので、認知が広まったら僕らが好きな音楽を発信できたらいいなと思い、ペルピンズを結成しました。

お二人が音楽を好きになったきっかけ、音楽を仕事にするまでの経緯を教えてください。

KAZ：僕は3歳くらいの時から人前に立つのが好きで、みんなが拍手してくれるのが嬉しくていろいろな人の前で歌って踊っていました。学生時代カラオケに行った時には、一緒にいたみんなが「上手いね！」という反応をしてくれて。そこで“歌で人に喜んでもらうことができるんだ”と感じ、将来は歌手になろうと決めました。そして14 歳の時に上京し、本格的に音楽活動を始めていきました。

RIOSKE：僕はペルーと日本のハーフなのですが、ペルーにいた中学生時代に貧しい地域に行ってボランティア活動などをしていて。同級生と組んでいたバンドでクリスマスライブをやったんです。そこに集まった子供たちが僕らの音楽で楽しそうに踊ってくれたのを見て、素敵な時間を与えられる仕事がしたいと感じ、歌手を目指すようになりました。さらに、当時から大きな夢の一つとして、実力はあるけど挑戦する機会がない子供たちのために音楽スクールを開きたいという想いがあって。そのためにはちゃんとした学校に行って知識を蓄え、歌手としての実績も積まないといけないと思い、日本の音楽系の専門学校に入学しました。そこから本格的に音楽活動に力を入れ始め、現在に至ります。

SNSでは総フォロワー100万人以上を誇りますが、発信する動画はどのように企画されているのですか？

KAZ：基本的には、僕が全体的な企画部分を担当しています。事前に流行りの曲をリサーチした上で、その曲をRIOSKEがいる時に流しておき、なんとなく覚えさせるというか（笑）。“覚えたかな？”くらいのタイミングで、僕が「これ歌って！」とRIOSKEに振って歌うという、その様子を動画にしています。RIOSKEの歌声を知り尽くしているので、“こういうキーの曲が合う”というのがわかるんです。だから最初に上げていた100本くらいの動画は、RIOSKEが得意なキーがトップに来るように曲を決めていましたね。RIOSKEが“すごい！”と思われる動画にできるように心がけています。

RIOSKE：どんどん新しい曲を歌っていくのって、僕の中ではミニゲームみたいな感覚で。どれだけ歌に落とし込めるかみたいなことを楽しみながら、毎回歌っていますね。

動画を発信する際に、大切にされていることはありますか？

KAZ：2人で歌う動画もあるのですが、RIOSKEが歌う動画で言うと、RIOSKEの良さが活きないような動画は上げないようにしています。あとは、RIOSKEが歌う動画も、ペルピンズで歌う動画も、自分たちで“いいな”と思うラインに達したものしか出さない。TikTokに数多くある動画の中でも、クオリティへのこだわりは僕らの動画のポイントだと思っているので、そこは重視していますね。

RIOSKE：僕は歌う時のポイントとして、“歌詞をどれだけ伝えられるか”ということを常に考えています。もともとペルーと日本を行き来していたこともあり、イントネーションが時々違ってしまうことがあるので、そこはすごく気にしている部分ですね。ペルピンズとして2人で歌う時は、ビブラートのタイミングや速さ、音量、撮影しているカメラとの距離など、1本の動画として成立させないといけないという点は意識しています。

お二人が思うペルピンズの強みを教えてください。

KAZ：ペルピンズはRIOSKEがガンダムだとしたら、僕がそのガンダムを操縦するパイロットというイメージなんです。もちろん僕も一緒に歌ったりはするんですけど、RIOSKEの魅力が100％発揮されるような企画を僕が考えたり、お互いの強みを活かしながら活動ができるというのはペルピンズの強みかなと思います。あとは僕がフィリピンのハーフ、RIOSKEがペルーのハーフだったりするので、その強みを活かして、これからは海外向けにもさまざまなコンテンツを出していきたいと思っています。

RIOSKE：僕たちはペルピンズの前にいたグループで一度メジャーデビューをしていて、アーティストとしてもいろいろな経験をしてきました。だからその経験を活かして、今から音楽を頑張っていきたい子たちのサポートができるんじゃないかなと考えています。今のペルピンズの強みはKAZちゃんが言ってくれたもので、これからのペルピンズの強みとしては、そういったサポートという部分も伸ばしていけたらいいなと思っています。

RIOSKEさんから見たKAZさん、KAZさんから見たRIOSKEさんのアピールポイントを教えてください。

RIOSKE： KAZちゃんは頭が良くて客観性が高い。さらに人のためになることであれば直接、ストレートに言ってくれるんです。そこに僕自身すごく救われているなと感じます。自分では気づかないことがたくさんあるので、KAZちゃんが僕のことを客観視して“こっちの方がいいと思う”と指摘してくれることが、今の僕を成長させてくれているし、素敵なポイントだと思います。

KAZ：RIOSKEの歌の上手さは認識してもらっていると思うのですが、その一方内面的な部分を見せることがなかなかできていなくて。どうしても、歌が上手くてビジュアルが良いというところで、見る人によってはマウントを取られているように感じてしまうことがあるみたいなんです。だけど実際、その印象とは真逆なのがRIOSKEなんですよ。僕は、RIOSKEが世界で一番優しいと思っています。ピンポイントで優しくすることって誰でもできると思うんですけど、RIOSKEは一貫して誰に対しても優しい。その優しさに惹かれてRIOSKEの周りに集まる人もたくさんいます。だから、その内面的な素晴らしさも知ってもらえる機会が増やせればいいなと思っています。

ペルピンズとしての今後の目標を教えてください。

KAZ：認知はそれなりに広がってきたかなと感じるので、今度は自分達のオリジナル曲を広めていきたいなと思っています。今は曲のカバーを発信することが多いのですが、僕らはオリジナル曲も結構あるので、クリエイティブな部分をもっと発信して、アーティストとして成功したいですね。

高校生にメッセージをお願いします。

KAZ：今振り返っても、高校時代はすごく貴重な時間だったなと思います。高校生って自分が好きなことをいっぱい見つける期間だと僕は思っていて。大人になった時にそれが仕事になったり、仮に仕事としてはダメだとしても全く違うところに繋がるということがあります。だから高校時代はたくさん好きなことを見つけて、チャレンジできるならどんどんチャレンジしてほしいです。

RIOSKE：今はSNSも広がって、世界中のいろいろなものを見ることができるし、自分から発信することもできます。世間に対して自分自身を表現しやすくなっているのかなと思いますが、それができる一方、自分の表現を見た人からマイナスな言葉が投げかけられることもあって。そんな時は投げられた言葉を全部受け止めるのではなく、“この人の考えはこうなんだ”、“自分は自分でいいんだ”という考えを軸に頑張ってもらえたらいいかなと思います。とにかく今しかない高校生活を、精一杯楽しんでください！

■MOVIE
ペルピンズ初オリジナル楽曲
『Future』Music Video