全国の高校生のNEWSをお伝えする“全国高校生NEWS”。第3回目は、商業高校生ならではの視点で地域活性化を行う、山形市立商業高校の産業調査部、通称“産調ガールズ”です。
山形市立商業高校・産業調査部、通称”産調ガールズ”。彼女たちは”産業調査部”という部活名の通り、一つの学年で一つのテーマを掲げ、3年間を通して産業に関する調査を行っています。最終的な調査発表の場は、県大会を経て開催される8月の東北大会。東北大会を勝ち抜いた暁には、11月に開催される全国大会が集大成の場となります。山形市立商業高校の産業調査部は、一昨年、昨年と、この商業研究発表の大会“全国高等学校生徒商業研究発表大会”で二連覇を果たし、商業研究の強豪校としても全国に知れ渡っています。
産業調査を始める際、最初に行われるのはテーマ決め。3年間を通して調査するテーマを、”産調ガールズ”ならではの視点から決定。その後、調査を行うための仮説を立て、仮説を立証するための企画立案、裏付けをするための”飛び込み調査”と呼ばれる街頭調査などを実施します。現在行っている、地元老舗百貨店の経営改善を目指すための市場調査も、今年発表されるテーマ”行動経済学”の調査の一つ。一つの大きなテーマを裏付けるために、地域の活性化までもが、彼女たちの手によって行われているのです。
「飛び込み調査の際、地元の人たちと実際に話せることが、この部活の魅力」と、部長の岡崎美優さんは話します。調査を通して実際に地元の人と触れ合うことで、彼女たちの活動に興味を持つ人は後を絶ちません。現在、彼女たちの知名度は地元・山形だけにとどまらず、全国にも知れ渡っています。産業調査部顧問の伊藤先生は「産業調査部の活動を耳にした全国の商業高校から問い合わせが来ます。商業高校だけど、何をすればいいのか分からないという学校は少なくはなく、先日も2校ほど活動を見学にいらっしゃいました」と話します。彼女たちの活動は、地元の活性化だけにとどまらず、全国の商業高校や地域にとって大きな希望の光となっているのです。
部活動体験の時に、この産業調査部が地域のために活動していることや、日本一を目指していることを知って、私も一緒に頑張ってみたいと思ったのがキッカケです
―産業調査部で身についたことは?
もともと人前で喋るのが苦手だったのですが、この部活動でたくさんの人と話す機会が増えたので、コミュニケーション能力が身につきました。
大正7年の創立から、昨年100周年を迎えた伝統ある市立の商業高校。全国高等学校生徒商業研究大会で2連覇を果たした産業調査部は、山形県内にとどまらず全国的な注目を浴びている。
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